夫婦で車中泊の旅を始めて約5年。
シンプルライフと親和性が高いこの旅のスタイルについて、本日はご紹介致します。
まず、我が家のなんちゃってキャンピングカーのなれそめは、もともと結婚前に夫が早朝サーフィンの前夜に浜辺で車中泊するために、ハイエースを改造したことから始まります。
ここで我が家のなんちゃってキャンピングカーの仕様をご説明させていただきます。
それではカモーン、ダーリン!
はじめまして 夫です。
我が家の愛車は、200系ハイエースバン ワイドボディ・ミドルルーフです。荷室幅は170.5センチ。クイーンサイズのベッドとほぼ同じ幅(自宅のベッドより広い!)です。荷室の長さは300センチ。※荷室は、運転席・助手席を含みません。
セカンドシートの後ろにはベッドキットを装備し、ベッドの下は荷物置き場となります。
窓には、断熱と保温を兼ねたマルチシェードとカーテン、そして虫よけのためのネットを張り巡らしました。
我が家のもう一つのリビング兼ベッドルームのようで、とても快適です。朝起きた瞬間、自宅なのか車中なのか分からなくなる時があるくらいです。
妻に戻ります。
以上の装備で約5年間重ねた車中泊の旅のメリットは、以下のように感じております。
車中泊の旅 5つのメリット
1、 気ままに日程を組める
宿の予約が不要なので、天候次第でスケジュールや行き先が決められる。雨なら無理に決行しなくても良いし、西が雨なら東へと、進路を変えられる。
2、 動く別荘
朝起きてバックドアをはね上げたら、目の前にそびえ立つ富士山と逆さ富士。布団に入ったまま景観を満喫できる。また、プライベートの確保がしやすいので、一日の途中で昼寝をして疲れをリセット可能。
3、 コスト面
宿泊費がかからない、もしくは安価で済む。可能な限り自炊ができる。自宅での日用品をそのまま持ち込める。
4、 災害時の避難場所としても活用できる
いざという時のために、常に一定の水や食料を備蓄している。普段から車中泊に慣れていると、避難生活が長引いても耐えられる。また、プライベート空間としても貴重。
5、 シニアとの出会い
キャンピングカーの大半はシニア世代。彼らはお金をかけない遊び方を熟知している。シンプルライフの良きお手本。我々40代とは人との距離の測り方が違い、時に面食らうこともあるが、持ちつ持たれつの達人。助け合って生きていく大切さをたくさん教えていただいた。
今思えば、車中泊を通してのこれまでの体験が、セミリタイアを決断するベースとなっているように思います。バブル末期に青春時代を過ごした我々夫婦にとって、30代までは何を楽しむにもお金が必須でした。お金が豊かさに直結していると信じて疑わなかった。今では家族と自然を満喫してゆったりとした時間を過ごすことが、何よりの贅沢になっています。これが成熟というものなのかしら。それなら年を取るのも悪くない。そんな風に思えるようになりました。