お留守番 その1【咬むぞ!前編】
75歳になる叔母が手術をすることになり、留守中に犬の世話をして欲しいということで、1週間都内の叔母宅で、夫とお留守番をすることになりました。
手術は簡単なもので、あまり心配がないことと、朝夕の1日2回、餌やりと散歩に連れて行くだけなので、ここぞとばかり都内を満喫しようと張り切って挑みました。
手術前日の入院当日、叔母宅から見送る形でのスタートです。
直前まで、留守中の引き継ぎをしっかりしようと思っていたのですが、叔母からは散歩の要領しか伝えられず、「あとは家にあるものを適当に使ってね」と非常にアバウトな申し送りとなりました。
ま、身内だからこんなもんか、と気軽に構えていたこの時は、その後の展開について全く予想がついていませんでした。
まず、推定4歳のミニチュアシュナウザー。気に入らないことがあると咬みます。
引き継ぎの段階で、叔母がレインコートを着させようとした際に、ガブッと咬むところを目の当たりにしていたので、要注意と覚悟を決めました。
でも、その時点では、レインコートを着させなければいいかと軽く考えていました。
散歩から帰ってきて、足を拭く段階で咬まれないか、ちょっとドキドキしたものの、そこは大人しくしてくれたので、ホッと一安心。
しかし、甘かった。
よくよく見ると、身体中汚れていることに気付きました。
どれくらい洗ってないんだろう。
入院中の叔母に電話したところ、「うちの子は全然臭わない犬種だから」の一点張り。随分長いこと洗っていないことが伺われました。
臭うけどなぁ。
叔母がいない間、淋しがるだろうと、一緒に寝るつもりだったけど、この汚さと臭さは無理だわぁ。
つづく