断捨離 その1
退職してから、時間がたっぷり出来たことで、断捨離に励み始めました。
通勤用の服や鞄は、もう持っていても使う機会がありません。
ストレスにまかせて勢いよく買ったものの、あまり着ていなかった服が出るわ出るわ。
ただ捨てるのはもったいないので、この4月に社会人デビューした姪に「欲しいものがあれば持って行って」と見せたところ、無難な無地のシャツやセーターを数点チョイスしただけ。
さすがに世代のギャップは大きい。30代に買いまくった派手なプリント生地は、保守的な若者のセンスに合わないみたいです。
結構選りすぐりを提示したんだけどなぁ。二束三文で売るくらいなら身内にあげようと思ったのに。
残念ながら、ほとんど減らなかった服や小物類は、ネットでさばくことにしました。
夫がちょくちょくヤフオクで不用品を売っていたので、便乗させてもらおうと思ったのですが、服はメルカリの方が売れやすいと聞いたことがあるので、恐る恐る登録してみました。
ネット世代ではないので、感覚がイマイチよくわからないものの、自分の売りたい価格を付けられるのは魅力ですね。自分と同じセンスの人に買って喜んでもらえるのも嬉しい。
ということで、まず出品したのが、姪がドン引いていたド派手なデシグアルのハーフコートにロングブーツ。
独身時代、単身パリに赴き、気が狂ったように買った戦利品。まだ当時は日本に上陸していなかったスペインのブランド『デシグアル』。日本人のセンスとはかけ離れたデザインに惚れ込んでしまいました。
買ったものは恐らく日本にあまり出回っていないだろうことをしっかりアピールして出品。中古なので、これくらいかなぁと適当な価格を付けたところ、あっという間に2つとも売れてしまいました。
なに!
あまりの反応の早さにゾクゾク興奮。この調子でサクサク売れれば、あっという間に断捨離できちゃうかも。
夫に勝利の報告をしたところ、
「ちゃんと市場調査した? 似たようなものがいくらで売れてるかチェックしてから値段決めたの?」
と言われてしまいました。
なんてウブな私だったんでしょう!
安く出したから直ぐに売れたのね。
世間の皆さんは、もっとしたたかに駆け引きをなさっているんだわ。
拙いながらも私も戦略を考えねば。どれも思い出や思い入れのあるものなんだし、その価値を価格として認めてもらってもいいよね。
つづく