あしたも日曜日

~40代セミリタイア夫婦のシンプルライフ~

2019北海道車中泊の旅31日目【枝幸② 国内最大級シャチの骨格標本 】

昨夜のメロンの利尿効果は絶大でした。寝る直前にトイレに行ったにも関わらず、朝6時前から尿意で起床。
台風による暴風雨の中、夫婦でダッシュしました。
メロン、恐るべし!
 
引き続き今日も終日雨なので、昨日目を付けておいた「オホーツクミュージアムえさし」をじっくり見学させていただきました。 

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オホーツクミュージアムえさし
目次

 

 

オホーツクミュージアムえさし 

 
館内に入るとまず目を引くのは、天井に吊るされた体長7mを超えるシャチの骨格標本

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全長7メートルのシャチの骨格標本
このシャチは「枝幸式発酵減量法」と呼ばれる枝幸町独自の技術で骨格標本とされました。
鯨などの大型動物の骨格標本は、通常10年以上かけて土中で肉を微生物に分解させて白骨化させるそうですが、「枝幸式発酵減量法」だとたった2週間という桁違いな期間の短縮が可能となり、全国の専門家や研究機関から注目されているそうです。
 
他にも枝幸町で見られる哺乳類や鳥類の剥製や、海洋生物の展示が充実しています。
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右は上から「クマタカ」「オオタカ」「ハイタカ
 

デスモスチルス

こちらの博物館のもう一つの目玉は絶滅哺乳類「デスモスチルス」です。
約3000~1000万年前まで北太平洋地域(日本列島~カリフォルニア半島)に生息していたとされる「デスモスチルス」は、進化の途中で絶滅したため詳しい生態はわかっていません。
全身の標本はサハリンと枝幸の2体だけで、柱を束ねたような歯の特徴から、ジュゴンやゾウの仲間とされているそうです。
下の絵は、あくまで骨から想像したものなのだそうですが、平和な目をした可愛い姿に描かれていました。
 

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古代海獣「デスモスチルス」

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陸にも上がって生活していたデスモスチルス

 

海洋漁猟民族の「オホーツク人」

 
館内の奥に入ると、オホーツク文化の展示になります。「利尻町立博物館」でも展示していたのですが、熊の遠泳に興味津々で、すっかり忘れていました。
 過去記事はこちらです↓

 

asunichi.hatenablog.com

 

北海道のオホーツク海沿岸に、5~9世紀頃に栄えた海洋漁猟民族の「オホーツク人」。
 
え? 
そんな人たちが本州の縄文人以外にいたの?
知らなかった!
 
私にとっては寝耳に水の古代人。
「海洋漁猟民族」って言葉自体、初お目見えです。
みなさんご存じでしたか?
知れば知るほどミステリアスなんです。
どこから来たのか、どんな顔をしていたのか、どこへ行ってしまったのか、まだはっきりしたことが解明されていないそうです。
 
彼らはオホーツク海南岸一帯にのみ居住しており、貝や魚だけでなく、アザラシなどの海獣類も捕食していた形跡が残っています。
展示されている竪穴式住居を見ると原始的に見えますが、中国で造られた高価な宝飾品や本州で生産されていた「蕨手刀」という刀が出土していることから、オホーツク人は大陸や本州との交易を盛んに行っていたとされています。
太古の昔の極寒の地でありながら国際派ですねぇ。
 
にも関わらず、忽然と消えたオホーツク人。
未だ謎は解けていない そうですが、内陸で農耕と狩猟を生業としていた擦門人と混血し、吸収されたという説が今のところ有力だそうです。
発掘調査は今も盛んに行われており、今後の新しい発見を期待したいです。
NHKあたりでCG満載の「オホーツク文化」特集番組とかやってくれないかなぁ。
 
そういえば北海道をあちこち巡っていると、自治体の施設で恐竜や古代生物の化石の展示をよく見かけます。北海道は、実は考古学ファン的にとって垂涎の的なのかも知れませんね。
 

びふかアイランドへ再び

枝幸町を出て、次なる目的地の朱鞠内湖キャンプ場への中継点として、既に今回の道北旅行の往路で2泊した「びふかアイランド」へ戻ってきました。
↓美深のキャンプ場についてはこちらの過去記事をご覧ください。

 

asunichi.hatenablog.com

あいにくの雨で身動きが出来ず、今回は道の駅でくつろがせていただきました。

雨のキャンプ場は足元がぬかるんで居心地がダダ下がりとなってしまいます。

前回の滞在時に美深のキャンプ場でお世話になった女性に「キャンプ場に来るなら長靴は必須よ」といただいたアドバイスがよみがえります。

確かに今回の道北旅行は本当に雨に泣かされました。長靴があればもう少し過ごし方が変わっていたと思います。今後の長期車中泊旅行の必須アイテムに加えるつもりです。

 

明日は朱鞠内湖キャンプ場》に向かいます。

礼文利尻島巡りの後、最北端の街、稚内からどう南下して帰るべきか。
オホーツクラインに沿って網走刑務所か、内陸に入り朱鞠内湖の夕陽を拝むか、どちらを取るかで悩んだ末、網走はいずれリベンジするであろう道東の旅の楽しみに取って置くことにしました。

朱鞠内湖キャンプ場は、人気のキャンプ場とのことなので楽しみです。 

 

(この旅は既に終了しており、振り返ってお届けしております)

 

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