35日間の北海道車中泊の旅の間、お留守番をしていた我が家の多肉植物&サボテンたち。梅雨明けを待たずに旅行に出発した日から、7,8月の残暑と台風に耐えて、いかに生き延びられたかを、鉢植えと地植えの両面でレポートしたいと思います。
目次
- 出発前の鉢植えの多肉植物&サボテンたち
- カーポートの鉢植え多肉
- 地植えの多肉たち
- 陽が長くあたらない軒下エリア
- 簡易温室内地植え
- あの世に召された多肉たち
- カーポートに移して正解
- まとめ
- 帰宅後の多肉植物&サボテンたちへの対処
- 我が家の土の配合
出発前の鉢植えの多肉植物&サボテンたち
室内、軒下、雨ざらし、簡易ビニール温室(幅122×奥行186×高さ190cm)にあった鉢植えの多肉植物&サボテンたちは、出発当日に生き残りをかけて適度な遮光と雨除けのできそうなカーポートに移しておきました。
↓出発前の準備については以下の過去記事をご覧ください。
これが吉と出るか凶と出るか、帰宅後(8月最終週)ビクビクしながら覗き込んだところ、
カーポートの鉢植え多肉
地植えの多肉たち
陽が長くあたらない軒下エリア
簡易温室内地植え
この簡易温室を「トイレ」と勘違いしている野良ネコちゃん除けにいろいろ置いてます。
あの世に召された多肉たち
前列から
- リトープス 魔玉
- アエオニウム ビッグバン
- 冬型クラッスラ 緑塔
- エケベリア モーニングライト(サブセシリス錦)
- クラッスラ(冬型?) ガーネットロータス
- エケベリア ミニマ
- エケベリア 不明(仕立て直したばかりのもの?)
その他、鉢ごと地植えしていた笹の雪系アガベ2種類がダメになっちゃいました。
また、初夏にビニールでびっちり覆っていたばかりに、蒸れて弱らせてしまった高級アガベ達(姫乱れ雪錦、頼光錦、新雪山など)があの世に召されました。
その時の悲劇は過去記事をご覧ください(その1~4)↓
カーポートに移して正解
おそらく我が家のカーポートの屋根材は、日差しはある程度通しても紫外線や熱は遮るようにできているのだと思います。
結果、「明るい日陰」を演出してくれていたのかもしれません。
それが多少の日光不足は招いたものの、熱と蒸れによる枯死を最小限に抑える結果につながったようです。
また、不在の5週間のうちの中間あたりで数日、留守番をしてくれた姉が、夕方に1度水やりをしてくれました。
多肉素人なので、調子の悪そうな多肉がいてもそこはスルーだったものの、小さい鉢の多肉たちにとっては一度の水やりが救いになったかもしれません。おかげで出発前に買ったばかりのエケベリアの極小ルノディーンは、立派に成長しておりました。
葉ざしのクラッスラ巴錦も枯れることなくスクスク成長。意外とタフなのね。
その他、生き残った夏型のサボテン類やクラッスラは一回り成長していました。
まとめ
地植えコーナーに関しては、ジャングルと化していました。
まぁ、そうでしょうねぇ。
これまで見たこともなかった羽虫が、地を這う雑草たちの下で悠々と繁殖しておりました。
多肉を覆う雑草を、引っこ抜いては殺虫を繰り返し、ようやく5週間ぶりの地植えの多肉ちゃん達に再会。
結果としては、鉢植え・地植え併せて、あの世に召された多肉植物&サボテンたちは全体の1割にも満たない、期待以上の結果となりました。
しかし、昨年の手痛い教訓を思い出すと、今はヘルシーに見えている多肉植物&サボテンたちも、実は暑さと蒸れですでに死んでおり、秋の涼しい時期になってからいきなり表面化するということもあり得るので楽観はできません。
特に冬型の玉形メセンや、もともと高山に自生しているタイプの品種は油断できません。
今回枯死した株の中にも高山性のものがいくつか見受けられ、よもや日本の夏は、よほど人工的にケアをしないと生き残れなくなっているように思います。
ベテラン愛好家やプロの方々でも悲鳴を上げておられるほど、温暖化は厳しい状況なのです。
なお、発芽して間もない実生株は、台風に耐えられないと思い、タップリ腰水をしたうえで、室内の窓辺に遮光して置いておいたのですが、35℃近い室温に耐えられなかったのか、30本ほど出ていた芽はほとんど腐っており、現在1本だけ残っております。
予想通りとはいえ、水が切れていたわけではないのにこの結果となり残念です。陳謝。
同様に室内に置いていた葉ざしは、小さめの葉っぱはほぼ干からびておりました。
強風に吹き飛ばされる覚悟でも、実生と葉ざしは外に置いておくべきだったのかなぁ。
通風が十分あればもう少し生存率が高まったかもしれません。
北海道車中泊の旅から帰宅後、鉢植えの多肉植物&サボテンたちは、元の場所に戻そうと思っていたのですが、想像以上に調子が良さそうなので、今はそのままにしています。
もしかすると今後毎年夏はカーポートが定位置になるかもしれません。
それでも少し調子の崩れた株については以下のようなケアを施しました。
帰宅後の多肉植物&サボテンたちへの対処
- 枯れた下葉を除去→風通しを確保
- 徒長気味の株は日当たりの良い場所へ移動。なお、急激な変化は葉焼けを起こすため、強光線が長時間あたるところは避ける。
- 羽虫のたかっている株には殺虫剤散布
- 日差しに向かって傾いていた鉢植えは、逆向きに回転。
暦の上ではとっくに秋ですが、秋らしい涼しさの到来までにはまだ少し時間があります。
台風もまだ訪れるかもしれません。
気象予報とにらめっこしながら、なんとか暑さを乗り切りたいものです。
↓ 2年後に挑戦した50日間放置バージョンもご覧ください。
我が家の土の配合
我が家では国際多肉植物協会(ISIJ)のニューズレター(月刊)を購読しています。
季節ごとに栽培に関するガイドが掲載されているのですが、土の配合についてもアドバイスがあったので、うちはそれに倣ってアイリスオーヤマの『ゴールデン培養土』を小粒の赤玉土で倍に薄めて使っています。
とても水はけが良くておススメです。
今年新登場の我が家の簡易ビニール温室↓
下半分は両サイドを切ってビニールを巻き上げ、空気の通り道を確保しています。
そして冬はみっちり締め切るつもりです。
いろいろ工夫して猛暑・厳寒を乗り切りましょう!
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