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~40代セミリタイア夫婦のシンプルライフ~

メルボルンで多肉三昧~メルボルン王立植物園編~

いつもお世話になっている多肉ナーセリーのご主人に、海外で多肉植物を見るならどこがいいですか?と聞いたところ、南アフリカやメキシコは当然のことながら、オーストラリアは多肉植物・サボテンの市場が大きく、流通量が多いので、若いころはよく仕入れに行っていたと伺いました。
アフリカや中南米よりも身近で手頃に感じるオーストラリアなら気楽に行けるかも。
ということで行ってまいりましたオーストラリアビクトリア州メルボルン
 
まず最初に向かった先は、
 
メルボルン王立植物園
Royal Botanic Gardens Victoria
 

 

メルボルンダウンタウンはコンパクトで、無料のトラムに乗ればあちこちの観光スポットに行くことが出来ます。
メルボルン王立植物園もその一つで、シティセンターから約2キロのところに位置しています。
入園は無料。
毎日朝7時30分から日没までオープン(オフィスは9~5時になります)。
敷地の入り口にはビジターセンターとショップがあり、そこでゲットした地図を片手に園内を周遊しました。
38ヘクタールの広大な園内をゆっくり見て歩くと軽く半日以上はかかります。
 
日本よりも気候が多肉植物の自生地に似通っているオーストラリアは、日本だと雨の当たらない温室の中でしか育たない品種もナチュラルに地植えされています。
まさに多肉の楽園。
うらやましい環境です。

日常に溶け込む多肉植物たち
パリー系のアガベとダドレア(仙女杯?)が露地植えで共存しています。

ステノエレウス属「エルカ」はその学名に似せたのか日本では「入鹿(いるか)」と称されて流通しています。
海のイルカちゃんなら可愛いのですが、これは大化の改新で有名な蘇我入鹿が暗殺されて倒れた様子が名前の由来です。
また、砂漠で地を這うその姿から「クリーピング・デビル(地を這う悪魔)」とも呼ばれています。
おどろおどろしいですね。でも近くで見ると白い刺が美しい日本では希少なサボテンです。
 

アロエ「プリカティリス」の群生とアエオニウム
日本だと幹立ちした株なら1万円以上の値をつけて流通している希少種「プリカティリス」。
これだけの群生株は日本ではまず見られないと思います。
うちにも一株ありますが、幹立ちするのは遥か先の話というくらい小さくてヒヨヒヨです。
ああ、お持ち帰りしたい!(←確実にお縄にかかりますので絶対に持って帰ってはいけません!)

上段にサボテン「金鯱(キンシャチ)」、下段にアガベ「笹の雪」の群生
あまりにスケールの大きな株が、あまりにナチュラルに植わっている圧巻の丘でした。
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別の角度から左が「金鯱」、右が「笹の雪」
写真からサイズ感が伝わるかなぁ?
どちらも樹齢30年以上だと思うんですけど…。
ちなみに「金鯱」は直径が1年に約1㎝大きくなると言われています。
「笹の雪」も何年たってもビクとも動かないほど緩やかに成長します。 
 
このように多肉植物は長い時間をかけて育つ植物なので、種から発芽して完成された株まで育つのに50年、100年とかかる品種も多々あります。
だからこそ、19世紀半ばに設立されたこのメルボルン王立植物園にはその歴史にふさわしい巨大な株が群生しているのです。
赤道を超えてはるばる見に来てよかった✨
 
次回はオーストラリア有数の多肉植物・サボテン農家が経営するショップ訪問の様子をレポートしますね。
 

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