あしたも日曜日

~40代セミリタイア夫婦のシンプルライフ~

胴切り祭り

春は胴切り

ようよう伸びてきた多肉の葉っぱをちぎりて

狙い定めて薄手のハサミで断ち切る

 

元は幕末好きの歴女である私にとって、このおどろおどろしい「胴切り」というフレーズは、幕末の浪人の「天誅!」という雄たけびが聞こえてきそうで、ムズムズと心に響くのです。

 

それはさておき、多肉植物を増やしたいときや、徒長して形が崩れた株をリセットしたいときに「胴切り(通称チョンパ)」と言って、株の上部をハサミやカッター、テグス(釣り糸)を使って切り取ることがあります。

すると、切り取られた元の株の切り口からプクプクと子株が湧いてきます。

葉ざしで増やすよりも断然早く、子吹きにくい品種には、経験上これが一番なのです。


f:id:asunichi:20200503104229j:image
胴切り前
f:id:asunichi:20200503104137j:image

胴切り後(約2週間後)

 

私の場合は下葉を1周りか2周り残して、切り取りやすいようにいくつか葉っぱを外してからテグスか薄手のハサミで切っています。

また、胴切りした後は、土台の部分が葉焼けして子株が吹かなかったりすることがあるので、しばらくは日陰に移して、吹いた子株がそこそこ育ってから陽にあてています。

 

胴切りするまでもなく根元からやたら子吹く株もあるので、そういった株は胴切りすると切り口からも子吹いて増え方が半端ないです。

f:id:asunichi:20200503104401j:image

いろいろ実験しているとそれぞれの株の特性が見えてきて楽しいですね。

多肉歴4年目ともなると、葉っぱの厚さや質、形によっても子吹く傾向に違いがあるとだんだん気付いてきます。

多肉植物にハマりたての頃は、失敗が怖くて本やネットで得た情報に基づいて育てていたものの、思った結果が得られないことがよくありました。

結局自分で実験して、失敗したり成功したりを繰り返していくうちに、自分の庭の環境と相性の良い品種が判ったり、どの場所に何を植える(置く)べきか気付いたり、はたまた外の管理はどうしたって無理と分かり、真冬と真夏はお家管理にしなければいけない品種を特定出来たりと、この3年ほどでいろいろ学びました。

 

やっぱり何事も経験ですね。園芸は特にそう思います。

相手は生き物。そう簡単に教科書通りに育ってはくれません。

ちゃんと小まめに様子を見てかまってあげないとへそを曲げてしまいます。

 

また、管理を間違えてダメにしてしまった子は、申し訳ないという精神的なショックも大きいのですが、お財布事情も乏しくなってしまいます。

なのでそこそこ放置しても逞しく生き残ってくれている子は、我が家の環境が合っている子なので重宝しています。末永くお付き合いができてうれしいですね。

お迎えしたての多肉は、まずはうちの環境に慣れるまで最初の1年ほどは手厚く管理しますが、2年目からは徐々にスパルタに変えていっています。

それでうちの環境に適応してくれるなら成功。真夏や真冬の厳しさに耐えられず消耗が激し子なら、うちの庭との相性がイマイチという感じで、しばらく様子は見ますが、2度目3度目の購入は控えるようにしています。多肉にとっても私にとってもあまりハッピーではないので、お互いのためですね。

 

皆さんも無理のない範囲でいろいろ試してみてくださいね。