2021年 北海道車中泊の旅 45日目 ウポポイ
ウポポイ(民族共生象徴空間)
緊急事態宣言を受けて
Webサイトには、令和3年8月27日から9月12日までの期間、北海道における緊急事態宣言が発令されたので臨時休業します、と掲載されていました。
また、すでに教育旅行等の予約が入っていることから、休業の開始は8月31日から、とも記載されています。更に、8月30日は定例の休業日とのこと。
ん? ということは、8月28日及び29日は開園ってことかな?なんともわかりづらい表記です。念のため昨日電話で確認をしたところ、やはり8月28日及び29日は開園でした。
予約をしていない我々は、せめて早く行かねばと開園20分前にウポポイゲートに着きました。
あれ? もしかして一番乗り? 我々夫婦以外、ゲートの入り口に来場者は見当たりません。すると、警備の方が開園15分前からチケット売り場に入れますと声をかけてくださり、今日は今のところどの時間帯も博物館の入場は可能ですと案内してくださいました。
良かった。博物館に入れる時間が午後ならそれまでどうしようか考えあぐねていたからです。緊急事態宣言が発令されたことにより、ガラガラなのか混雑するのか読めずにいたのですが、結局ガラガラの方だったみたいです。
昨夜ネットでウポポイの混雑についてリサーチしたところ、当日は園内に入れても博物館の予約が取れなかっただの、各施設のプログラムスケジュールが多すぎて上手く回れなかっただの、苦労の様子が見られたのに。
チケット販売開始の15分前になっても我々の他に1人だけしかいない状態。そしていざ開園という時間が迫るとポツリポツリと人が集まり始めました。
順路 どれが正解?
ウポポイは大きく分けて3つのエリアに分かれます。
① まず入ってすぐの「国立アイヌ民族博物館」やその正面の「チキサニ広場」のあるエリア。
② 博物館からポロト湖に向かって右奥のアイヌのお家(チセ)や工房のある「伝統的コタン」のエリア。
③ 逆サイドの「体験交流ホール」や「体験学習ホール」のあるエリア。
結論から言うと、もし「国立アイヌ民族博物館」の予約が朝イチで取れるようなら、上記①から③を数字の順に回るのが効率良いんじゃないかなと思いました。
※あくまで2021年の8月時点のタイムスケジュールに従って結論付けているので、来年がどうなるかは分かりません。
なぜなら、
①の「国立アイヌ民族博物館」のシアタープログラムでアイヌの歴史と文化を学んでからの方が、その後の展示物や体験プログラムの理解が深まりやすいからです。
②の「伝統的コタン」は、最終のプログラムが3時台を中心に終了します。
③の「体験交流ホール」のプログラムは②よりも遅くまで行われています。
タイムスケジュール
ウポポイは一般的な博物館と違い、モデルとなるコースや順路が示されていないので、自由度が高い分、自分でプログラムスケジュールを見ながら予定を組み立てないといけなくなっています。
要注意なのは、スケジュール表の赤い星印。土日祝及び夏休み期間(7月17日〜8月29日)が対象になります。この星印が付いた時間帯はそれ以外の平日や春秋は適応外です。星印の時だけ見られるプログラムがあったりするのでご留意ください。
また、①から③で行われるそれぞれのタイムスケジュールと組み合わせるのが難しく、どちらかを選ぶとどちらかはずっと先になり結局見逃すということも起きえます。我々も①と③のエリアを行ったり来たりしているうちに、②の「伝統的コタン」のプログラムを一部見逃してしまいました。
恐らく誰も完璧に回れる人はいないんではないでしょうか。これが来場者の不満になって終わるのか、リピーターになってくれるのか、今後が気になるところです。
整理券
プログラムによっては整理券の必要なものがあり、事前にゲットしておかなければなりません。施設の前で時間や整理券の有無をタイミング良く案内してくれます。この整理券は席が指定されており、会場に入ると誘導の方が案内してくれます。
①国立アイヌ民族博物館
シアタープログラム「アイヌの歴史と文化」(約20分)を見た後に展示室へ。料理や衣服、装飾品などを通してアイヌの生活や文化が紹介されています。
②伝統的コタン
アイヌの伝統的家屋「チセ」の並ぶエリア。中も見学できます。学芸員の方の知識が豊富で質問に丁寧に答えてくれます。屋外では仕掛け弓や丸木船の実演も観られます。
③体験交流ホール
こちらでは2つの短編アニメーションを観ました。最新技術で演出される映像に異空間を感じます。
また、伝統芸能上演プログラム「ウエカリ チセ」では色とりどりの伝統衣装を着た演者の歌や踊りなどが鑑賞できます。
ゴールデンカムイ
ここ何年か夫婦で北海道中を車中泊しながら廻りながらも、アイヌについてはさほど関心が高くありませんでした。
それが今回、博物館「網走監獄」を訪れたことをきっかけに、これまで全く漫画本を読まなかった夫が漫画「ゴールデンカムイ」を読み始めたことでウポポイへの興味が一気に広がりました。
ゴールデンカムイを読んでいると、自然にアイヌの料理や狩猟の手法などが学べます。
そしてウポポイでは実際にその料理や狩りの道具を見られるので更にワクワクするのです。
「学習」とか「民族共生」とか堅苦しい言葉はさておいて、ウポポイに来るならまずは「ゴールデンカムイ」を読んでみてはいかがでしょうか。
「スーパーくまがい」
ウポポイから帰ったらご飯です。海産物が新鮮と評判の「スーパーくまがい」にお邪魔しました。クチコミ通りの魚介類の豊富さにギラギラ目を輝かせながら見て廻ります。
どう考えても今晩は寿司だな。
値引きシールが貼られ始めた時間帯は争奪戦です。お肉コーナーをうろついているうちにあれよあれよとなくなる寿司に夫が早く〜っと急かします。慌てて確保した鰯の寿司と上にぎりをゲット。割引きになってても新鮮さを感じるくらいめちゃめちゃ美味しかったです。すみません、あの分厚い海老をお見せしたかったのですが、がっつき過ぎて写真忘れちゃいました。
本当なら併設されている食堂で海鮮丼を食べたかったのですが、あいにく午後3時までの営業で間に合いませんでした。次回への宿題です。
今日はクタクタ。よく眠れそう。明日は朝イチで支笏湖です。
(この旅は既に終了しており、振り返ってお届けしております)
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