あしたも日曜日

~40代セミリタイア夫婦のシンプルライフ~

家事分担 その1

我が家の家事分担は、どちらもフルタイムで働いていたので、ほぼ平等にしてきました。

初めは、喧嘩にならないように、やるべきことを箇条書きにして、2分割したものを交代でこなそうとしたり、食洗機を買うなど、お金で解決できることは積極的に取り入れてきました。

でも、そのうち、お互いに得手不得手や好き嫌いがあったり、忙しそうなら代わりにやったりと、交代制はほとんど機能するまでもなく崩壊。結局は自然体に修まりました。

仕事から帰ってくると8時近くになっており、そこから買い出しして食事の支度となると、当然凝った料理をすることはなく、レパートリーも単調になってしまいます。

どちらが作る作らないで揉めることもあり、なら夕飯は全て外食かレトルトにしようと決めたこともありました。
でも、お金がかかる割に満足度が低く、他でいくら節約しても意味がないような気がして虚しくなりました。

結局、週末にまとめて作って昇華しつつ、外食やレトルトを織り交ぜるというスタイルに落ち着きました。

親世代は専業主婦率が高く、私の母もそうでした。
家事は女がやるもの、おかずはテーブルを埋め尽くすほど並べても、家族からはやって当たり前と評価されることもない。
これが女の人生なのかぁと何となく思っていました。

でも、実際に自分が大人になってみると、思い描いていた通りではなく、何をどう決めるかは自分次第。夫婦の関係性も夫婦で決めていく。迷いながらも少しずつ積み上げてきました。

 

女性が働く場面では、

結婚の有無
子どもの有無
正規か非正規か
正規なら総合職か一般職か
非正規なら扶養の範囲内かそれ以上か

と、全く同じ境遇の人と出会うことは少く、常に分断されていると感じていました。

これといったモデルがない中で、家庭内で家事分担をするとなると、なかなか親世代のように単純にはいきません。

幸い夫は世代の割には、家事は女がやって当たり前という感覚が薄く、独り暮らしが長かったので、大抵のことは出来ます。

それでも何となくお互いに不満は抱きつつ、片目をつぶって過ごしてきました。

これで子どもがいたら、もっと複雑だっただろうと思うと、子育てと仕事の両立は神業のように思えます。

せめて通勤時間が短かければ、せめて休みが取りやすければ、せめてフレックスタイム制を活用できれば。

みんないろんな思いを抱えて日々を乗り切っているんでしょうね。

つづく