2019北海道車中泊の旅21日目【稚内② 奇跡の樺太犬 タロとジロ】
雨の稚内。
ノシャップ岬に来ては見たものの、海の向こうに見えるはずの利尻島と礼文島は見えず、イルカちゃんがせめてもの慰めとなりました。
すぐ近く「ノシャップ寒流水族館/稚内市青少年科学館」に行ってみました。
ノシャップ寒流水族館/稚内市青少年科学館
北海道に生息する魚介類を中心に、ズワイガニ、毛ガニ、タラバガニの見比べたり、北海道にしかいない全長1メートル超えの巨大魚イトウの展示を見て回りました。
なにより可愛かったのは深海魚「フウセンウオ」。
小さくてフグみたいにコロコロして、しっぽが短く、ここの水族館で人工ふ化した子たちだそうです。
こんなに可愛いならクラゲブームの後を継げるんじゃないかと思ったぐらいです。
もう流行ったのかな?
樺太犬 タロとジロ
その科学館の別棟に南極越冬隊資料展示コーナーがあります。
南極越冬隊の基地での生活の様子や、映画「南極物語」で描かれた樺太犬タロ・ジロが、置き去りにされて奇跡の生還を果たした当時の報道の様子などが展示されていました。。
タロ、ジロは兄弟で、父も母も名前はクマ。
女の子にクマって、と思いましたが、黒くて大きくて毛むくじゃら。まさに熊です。
見たままのネーミングってやつですね。昭和らしい。
その日はノシャップ岬で車中泊。トイレが綺麗な上にfreeWi-Fi SPOTなので、ここぞとばかり、Amazonプライムで三十数年ぶりに映画「南極物語」を観ました。
1983年の古い映画なので、高倉健様が若い!
健さまと樺太犬の魅力が炸裂の名作です。
かなり長いけど、ノシャップ岬に来られるなら事前に観ておいて良いと思います。
北海道で1番高い稚内灯台
夕方、雨が止んだので、岬周辺を散歩していると、制服姿のおじいさんに、「今、灯台を公開中なので、是非見にきて下さい」と声をかけられ、日本で2番目、北海道で1番高い灯台に登りました。
高さ42.7メートルのてっぺんまで153段の階段を登り、サマースクールの小学生にまみれながらの見学。
海上保安庁の方にいろいろご説明いただきました。
灯台の灯りが目の前をぐるぐる。
33㎞先を照らせる割にはそんなに眩しくなかったです。
常に灯っている灯りですが、回っているので船からはチカッと一瞬光るように見えるそうです。
近くに自衛隊基地があり、初代の灯台は明治33年に基地内に10メートルほどの高さで設置されていたのですが、丘の上なので遠くまで照らせたそうです。
2代目はその高さに合わせて丘の麓の岬に建てたので、北海道で1番の高さになったとのこと。
この灯台の一般公開は、この日とゴールデンウィークの公開日の年2日だけだったそうで、思わぬラッキーでした。
来年(2020年)もまたゴールデンウィークに公開予定なので、機会があれば是非見に行ってみてください。
しかし、全国の灯台が、港湾局ではなく、海上保安庁の管轄だったとは初めて知りました。
制服姿と笑顔が爽やかなお兄さんの説明のおかげで、憂鬱な雨を楽しくやり過ごせました。
感謝感謝。