あしたも日曜日

~40代セミリタイア夫婦のシンプルライフ~

2019北海道車中泊の旅22日目【稚内③ 北の零年】

 今日はどんより曇り。風が冷たく、お散歩日和とは言い難いスタートです。

 
そんな日に重宝なのが図書館。
稚内市の図書館はとっても綺麗で快適です。
市外在住でもAV 資料が視聴可能で、小さなブースで二人掛けのソファに座り、ヘッドフォンをかけて視聴することが出来ます。
 
この日は豊富なAV 資料の中から映画『北の零年』を選びました。
北のカナリアたち』で味をしめた、吉永小百合の北海道『北の』シリーズの第1段にあたります。
 
武家社会から近代化への過渡期に、幕末の武士達が、北海道開拓を通して自立していく姿を描いた超大作です。
 

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主君に見捨てられた侍
主君を見限った侍
 
過酷な状況で自らの生き方を選ばざるを得なかった侍達の姿を見ていると、バブル崩壊後リストラにさらされたサラリーマン達の悲哀と重なる気がして切なかったです。
と同時に、お仕着せではない、自らの選択に誇りを持つ姿は、本来あるべき自立の精神であり、その生き様はこらからの日本人のあるべき姿であるようにも思えました。
 
「開拓」と一言でいっても、現代のように重機で木を切ったり抜根したりするわけではありません。
全く整備されていない土地を一から開拓することがどれだけ大変なことかが伝わってきます。
森の中のシーンでは「虫いっぱいだろうなぁ」とか、豪雪のシーンで「毛皮着ないと寒いよなぁ」など、北海道の大自然の厳しさがよりリアルに迫ってきます。
 
しかしこの映画、出演陣の豪華なこと。
2005年公開ですが、石原さとみ阿部サダヲ石田ゆり子香川照之など、今では主役級の俳優がズラーっと勢ぞろい。
夫は当時すでに主役級だった豊川悦司のファンになっちゃいました。
本人もさることがながら、役どころがカッコ良すぎです。
ハッキリ言ってトヨエツ礼讃映画です!
 
これら豪華出演者の中で更に別格の吉永小百合は、この3時間近い長編で、長年日本映画界を背負ってきた威厳を放ちまくってました。
今後、この人を継げる人は出てくるのでしょうか。
これだけのスケールの映画で主演を演じきれる女優さんはいるのでしょうか。
うーん、思いつかない...
 

 (この旅は既に終了しており、振り返ってお届けしております)

 
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