あしたも日曜日

~40代セミリタイア夫婦のシンプルライフ~

2021年 北海道車中泊の旅 21日目 尾岱沼① 野付半島

「道の駅おだいとう」の朝は冷んやり。

週間天気予報を見ていると、根室と同じくらい涼しい。

 

 

夏の道東の天候

その他の地域をチェックしていると、どうも知床半島羅臼岳より南(根室、尾岱沼、羅臼)は涼しく、北(ウトロ、網走、サロマ)は暑い。

また、海沿いは涼しくて内陸は暑い。

今の時点で網走やサロマ湖を目指すと、お盆の途中まで30度越えが何日も続く予想。それまで羅臼岳以南で涼しく過ごすのがベストかも。

そうとは分かっていても、根室同様やりたいことをやり尽くすと次に進みたくなるもので、天気と気分を天秤に掛けながら日程を組むことになるだろうと思います。

また、海沿いが続くと今度は新鮮味を求めて内陸部が恋しくなる。虫地獄と知りながら。

これまでの経験では、三大湖(阿寒湖、屈斜路湖摩周湖)は虫だらけ、海岸沿いは虫少なめの霧多めでした。

その年によりけりかもしれないものの、摩周湖や神の子池、ハイランド小清水(屈斜路湖)に行くのは、虫に対する恐怖心を抑えながらの旅になる。また当然海沿いより暑い。

悩ましいなぁ。

ブユやアブに狙われやすい私。

やはり海沿いか?

 

別海北方展望塔

「別海北方展望塔」に道の駅機能を付加して出来たのが「道の駅おだいとう」みたいです。※ここでも別海ソフトクリーム(350円)が買えます。

根室半島から近かったのは歯舞諸島色丹島でしたが、こちら野付半島から近いのは国後島になります。

 

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野付半島からたったの16km これで日本じゃないなんて…

 

1階に土産物店にトイレと情報コーナー、2・3階に北方領土問題についての啓発資料が展示されています。

入り口付近には、見たまんまの切羽詰まったシーンが展開されている北方四島返還「叫び」の像があります。

 

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叫んでます

 

生憎の曇りのため、この日は3階の展望台から国後島は見えませんでした。

 

野付半島ネイチャーセンター

今日は「尾岱沼ふれあいキャンプ場」に入る前に、そこからぐるっと23km周り込んだ「野付半島ネイチャーセンター」の駐車場で1泊しようと思います。

今回で2回目の「野付半島ネイチャーセンター」。

野付半島に生息する動植物について学べます。

野付半島ネイチャーセンター | 北海道遺産・ラムサール条約登録湿地

1階ではレストランや土産店があり、ここでも別海ソフトクリームが食べられます。

別海町のミルクハウスで食べたソフトクリームよりやや濃い目で、口の中でぷしゃっと弾けるように溶ける食感がまた違った魅力でした。

 

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また違ったタイプの別海ソフトクリーム

 

ネイチャーセンターの奥が1,3kmの遊歩道の入り口になっています。

ラクターバス(大人500円)にも乗れますが、いろんな花を観察しながら歩きました。

 

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暑いときには便利?トラクターバス

 

そして遊歩道とトラクターバスの終点にあたるところから、300mの木道が続いており、トドワラ展望台まで行き着きます。

木道の入り口に新しくトイレが出来ていました。

 

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野付半島の花たち

 

遊歩道沿いの花の大半は、ハマナスやノコギリソウ、エゾフウロなど、道東や道北の原生花園で見たことのあるものだったのですが、今回、ナワシロイチゴやウンラン(オオバコ科)を見つけられました。

 

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また、木道を歩いていると「アマモ」という海草が水の中にそよそよ揺らいでいて、鮮やかなグリーンがとても綺麗でした。

アマモは、昆布などの海藻とは違う種子植物で、オオハクチョウやコクガンの餌になったり、ホッカイシマエビの住処になっており、野付半島食物連鎖に欠かせない存在とのことです。

 

野付半島の鳥たち

ネイチャーセンターに展示されていた鳥のカレンダーを見ると、タンチョウが

3月下旬から11月中旬まで見られるとあり、道理で冬のイメージだったタンチョウがあちこちで見られる筈だと思いました。

また、スタッフの方にオジロワシは冬にしか見られませんかと訊ねたところ、この辺に棲みついており、今日も街灯の先にボーッと座ってましたよと教えていただきました。

 

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いつ、どのあたりで、なにが、いるのか毎日更新されています

 

夏の3度の北海道車中泊旅行中に、あちこちで見かけた猛禽類は、ほぼオジロワシで間違いなく、あの感動はニセモノじゃなかったんだと分かり嬉しくなりました!

今回ゆっくり野付半島を歩いてネイチャーセンターで学んだことで、書籍やネットの情報だけではリアルではなく、実際に見聞きしたことが真実だと気づけたのです。

これこそが本当の意味での「体験」だと実感出来ました。

 

うじゃうじゃいた鹿さんたち

遊歩道を歩いて帰る途中、3年前にはネイチャーセンターより先には車で通行できなかった筈が、車やバイクがどんどん走って行くのを見て、我々も行ってみることにしました。

5分ほど走ると白い灯台とその手前に駐車場が見えます。

トイレもあります。

 

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常にザーッと水が流れるタイプです

 

途中、雌鹿たちが砂浜にたむろしていました。鹿って森のイメージだったのですが、海も好きなんですよねぇ。

駐車場の近くには雄鹿の群れが!

草原にニョキニョキ角を覗かせ、草を食んだり寝転がったり。雌鹿も少し混じっていましたが、鹿って雄雌に分かれて群れる習性があるんですね。

 

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奥のほうに角だけ見えてる鹿がたくさんいます

 

間近に鹿の群れをたっぷり観察出来て、大満足でネイチャーセンターに引き返しました。

夜、ネイチャーセンターの駐車場に停まっているのは我々のハイエースだけ。

綺麗に清掃されたトイレが24時間利用出来るので車中泊をトライしてみたのですが、寝支度を整えたところで、

ピカッ!ゴロゴロゴロゴロ、、、

車もユラユラ

大自然のなかで雷に大粒の雨と風。

一台だけでなんとも寂しい車中泊です。

でも明日の朝にはまたたくさんの野生動物に逢えるかも。

 

(この旅は既に終了しており、振り返ってお届けしております)

 

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