あしたも日曜日

~40代セミリタイア夫婦のシンプルライフ~

2019北海道車中泊の旅26日目【クッチャロ湖② 万引き家族】

ずぅーっと本気の雨。
キャンプ場にいても、景色も見られなければ、ご飯も作りづらい。
今日は月曜日なので、図書館や郷土資料館はお休み。
 
目次

 

道の駅「 北オホーツク はまとんべつ」

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でも、道の駅があ~るじゃないかぁ🎵
出来たて新品の快適な道の駅には、行列のできるベーカリー「こんがり堂」があります。
朝食にフィッシュフライバーガー、三元豚のトンカツバーガー、チョコレートドーナツに北海道産の牛乳で作ったチーズタルトを二人で食べながら、巨大遊具でゼイゼイ息を切らすほどハシャギまくっているヨソのお子さん達を眺めてました。
 
こちらの子どもの遊び場には、天井から吊るされた大きなネットがあり、よじ登って中の空間で遊べるようになっています。
子どもたちは大興奮。私もちょっと登ってみたかったのですが、見守る保護者たちの視線がイタ過ぎると思い諦めました。
終日雨の中、せっかくのお盆休みに暇を持て余さなければならなかった子ども達の保護者の皆さんは救われたと思います。
また、地元住民にとっても、雪に閉ざされた長い冬を屋内で安心して子どもを遊ばせられるので便利でしょうね。
 
道の駅はWi-Fi SPOTなので、ここぞとばかり、Amazonプライムで映画や、Kindleで書籍をダウンロードして車に移動。車内でも自宅と変わらぬ日常を過ごせます。

 
雨のキャンプ場はぬかるんでいるので、我々と同じようにキャンプ場からこちらに移動してゆったりしているキャンパーたちが多く見受けられました。
道の駅とキャンプ場が近いと、こういう利点があるんだなと実感。今年の夏は雨が多かったので本当に助かりました。
 
 

映画『万引き家族』 

今日は車中で映画三昧です。
まずは『万引き家族』。
みんな血が繋がってないんですね。
でも、元居た家庭よりもお互い馴染んでいる疑似家族。
一見、先ほど道の駅で見かけた家族たちとは対照的に見えますが、何となく絆らしきものは芽生えている。
 
家の中のごちゃごちゃ具合が、雨で整頓できていない我々の車内と被っています。
そういえば我々夫婦も血が繋がっていない。
紙切れ一つで「家族」になっている。
そういう意味では夫婦関係も、この映画のテーマに通じているように思えました。
 
一緒に過ごす時間が家族の時間。
 
しかし、映画『誰も知らない』の時も思いましたが、子どもの演技が本当に自然で、意図的に何かを演じているという感覚がないように見えました。
あまりにナチュラルなので、まるで他所のお家の実生活をのぞき見している感覚に陥ります。
是枝裕和監督は子どもとどんなコミュニケーションをとっているんでしょうか。
普通なら大人たちに囲まれただけで委縮してしまいそうなのに、小さな子どもが臆せず自然に振る舞い、言葉を紡ぐ。不思議です。私にとってはディズニーランドよりもマジカルです。
あの小さな女の子は、ラストシーンではどんな感情を抱きながら振舞っていたのでしょうか。
 
今日はこのほか、映画『スーパーサイズミー』と『フードインク』を立て続けに観ました。
この二つの映画を観ると、アメリカのハンバーガーは死ぬ気で食べないといけないと痛感させられます。
そもそもファーストフードは身体に悪いと誰もが知っていることなのですが、その理由と検証結果を知れば、「何となくわかっていた」から「これ以上ないくらい分かった」に変わります。
 

映画『スーパーサイズミー

マクドナルドだけを30日間食べ続けたらどうなるのか。
これは健康な成人男性が実験前と実験後で健康診断をして、体の変化を調べるという身体張りまくり検証記録映画です。
結果、体重が増えるだけでなく、心臓、肝臓、精神衛生面などに不調をきたします。
 
ファーストフードは身体に悪いとうすうす分かっているものの、ここまで具体的に示されると目の背けようがありません。
アメリカで街を歩いていると、国土が沈んでしまうのではないかと思うくらい桁違いに肥満体の人が多いですもんね。
 
でも、これだけ「スーパーサイズ」がはびこっているアメリカは、セルフコントロールして健康維持するには最悪の環境といえるかもしれません。
一度ハイソなアメリカ人夫婦と高級レストランで食事をする機会があったのですが、スリムな奥様が「なんでもかんでも過剰なアメリカンサイズにはうんざりだ」とおっしゃっていました。
「スーパーサイズ」はマクドナルドだけではないのです。
もったいないし、お行儀は悪いけど、残さないと体を壊してしまう。
勝手な憶測ですが、そんな自国の食環境を恥じているように見受けられました。
なんて生きづらい社会なのでしょう。
 

映画『フードインク』

こちらはシリアス過ぎて笑えるところが一つもありません。
我々夫婦はもはやアメリカ由来のハンバーガーは二度と食べられなくなってしまいました。
 
日ごろ口にしている食材がどのように生産されているのか、アメリカの一般消費者にはなかなか開示されない。
この映画では重い口を開いた生産者から語られる事実に驚愕させられます。
狭い小屋に閉じ込められて身動きできない鶏。
本来食べないトウモロコシを食べさせられて消化不良に陥っている肉牛。
遺伝子組み換えや成長ホルモン、世界の安全基準よりも低い農薬。
健康への影響がはっきりと証明されていなくても、肥満や糖尿病に苦しむアメリカ人は増え続ける一方。
 
それでも営利目的のためにアメリカの大手食品産業は身体に悪い食料を人々に安く提供し続けています。
 
安いからつい買ってしまう→
食べると太ってしまう→
太って病気になると治療費が莫大にかさむ→
体に良くても高い食べ物は変えない→
またファーストフードを食べてしまう
 
負の連鎖から抜けられない貧困層の人たち。まるで日本の未来を垣間見ているような気がします。
もはや日米通商交渉の行方が一番気になるのは食の分野になりました。
我々日本人の健康でいたいという権利は守られるのでしょうか。
皆さんも機会があればぜひ食のルーツを辿ってみてください。
 
 庭に多肉植物ではなく、野菜を植えたほうがいいのかしら。
 

(この旅は既に終了しており、振り返ってお届けしております)

 

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