あしたも日曜日

~40代セミリタイア夫婦のシンプルライフ~

多肉植物いろいろ ~見た目はそっくり、でも仲間じゃないよ~

とある道の駅の園芸コーナーで、とある棚にポツンと3つだけ並べられていた多肉植物
 
左から
オルビキュラータ
クライギー
千代田の松(ロンギフォリウム)

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当時初心者だった私には、3つともパッと見てプクプク似通っているので、つい同じ属と思ってしまいました。
しかしよくよく札を見ると、
 
オルビキュラータ(福娘あたり?)→コチレドン
クライギー→セダム
千代田の松(ロンギフォリウム)→パキフィツム
 
とあるじゃありませんか。
まるで「この違い分かるかな?」と生産者から問いかけられているような憎い演出に、「にゃろう!」と舌を巻きつつ応じて購入しちゃいました。
 
みんなプクプクしていて粉がかっている。
今見てもオルビキュラータとクライギーが違う属だとは思えない。
クライギーが相当変わったセダムなのかも。
寒くなるとピンクに紅葉して、そうなるとパキフィツムの「桃美人」のようにも見えます。
ややこしや~
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⬆我が家のクライギー群生
 
植物には見た目は似ているけど違う系統のものがたくさんあります。
例えばつい最近NHK趣味の園芸でも紹介していた「蓮(ハス)」と「水連(スイレン)」。
それぞれハス科ハス属、スイレンスイレン属と違うグループに属しています。
 
多肉植物の世界においてもよくあることで、
グリーンネックレス」と「ルビーネックレス」は色違いの同じグループに見えるものの、グリーンネックレスはセネキオ属、ルビーネックレスはオトンナ属です。
また、クラッスラ属の「リトルミッシー」はよくセダムと一緒くたに売られています。
 
それぞれ属は違っても育て方や適応する環境が似ていれば気にせず好みで育てればいいのですが、たまに見た目はそっくりでも属も違えば育つ環境も違う、方や初心者向き、方や上級者向きなんていうのも存在するので厄介です。
 
例えばサボテンの「マミラリア属」と「エピテランサ属」はそれぞれ白い刺が特徴で、初心者には同じ属に見えてしまいます。
しかし、大して手を掛けずともすくすく育ってぐんぐん増えるマミラリア属「姫春星」に気を良くして、見た目が似ているから同じように管理すればいいだろうと、エピテランサ属「小人の帽子」をお迎えしてしまうと失敗しかねません。
「小人の帽子」は「姫春星」よりも夏の蒸れに弱く、日照不足だと形が悪くなるくせに、真夏の光は強すぎるので遮光が必要、となかなかわがままな小人さんなのです。姫はたくましいのにねぇ。
⬇我が家の姫春星
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多肉植物・サボテンは、育てにくくて増えにくく、成長の遅いものは高価です。
せっかく高価なものを手に入れたのに、あっという間に死なせてしまうとショックですよね。
また、何十年もかけて人から人に受け継がれ、大事に育てられてきた希少な株を、自分のもとに来た途端死なせてしまったとなると申し訳なくて悔やんでも悔やみきれません。
 
あまりの美しさに一目ぼれして衝動買いをしてしまいそうな時は、グッとこらえてどの属種かを確かめ、その特徴や育て方を学んでからお迎えしたいものです。
どんなにベテランの方でもご自宅の環境に合わない植物を育てるのは難しいそうです。
過信は禁物。
 
でも欲しいっ!!
 
 
 

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