2021年 北海道車中泊の旅 36日目 札幌・小樽
道の駅とうべつ
予報に反して夜が明けても雨の「道の駅とうべつ」。
駐車場が何やら騒がしくなってきました。農産物直売所「はなポッケ道の駅店」に出荷中の生産者さんたちの話し声がします。
とうもろこしの売れ行きが好調なようで、やる気みなぎる生産者さんのお話を聞くとこちらもムズムズしてきます。
開店と同時に直売所へ入ると、ズラリと並ぶ農産物の立派なこと!
メロン、トマト、パプリカにとうもろこし。多種多様な野菜や果物がお値頃価格で並んでいます。
「恵味ゴールド」というとうもろこしと、「リトルジェム」というミニトマトを購入しました。
恵味ゴールド、めちゃ甘いです。
お菓子級の甘さ!
夫と半分こじゃなくて丸々一本食べればよかったな。
北海道大学
本日は札幌経由で小樽に入ります。
都会は苦手なものの、せっかくの札幌なので、銀杏並木や学生食堂が気になっていた北海道大学へ行きました。
駐車場は正門近くの有料駐車場に停めて歩いて入ります。
並木通りを歩いて突き当たってほどなくのところにセイコーマートがあります。
お馴染みのオレンジカラーではなく、ガラス張りで屋上がテラスになっていてオシャレ! キャンパス内の景観に合わせているのでしょうか。
そして学生だけでなく観光客にも人気の食堂も同じ通りにあります。
コロナの影響で、購買店やパン屋さんは閉鎖されており、1階の食堂のみの営業になっていました。
夫は濃厚煮干しラーメン、私は冷やし坦々麺にモロヘイヤとオクラのお浸しを選びました。
煮干しラーメンはその名のとおり煮干しの風味濃厚なスープで、油分が少なくてヘルシーな印象でした。冷やし坦々麺は、ややちぢれた中太麺がコシがあって凄く美味しかったです。お浸しは関西風味が好きな私にはちょうど良い塩梅の薄味でした。一人当たりほぼワンコインでこの満足度。学生さんたちが羨ましい。
総合博物館は骨董品レベルの古くて立派な建物で、1階から3階までの常設展示では、各学部がどういった研究をしてきたか伺える内容で、3階では古代生物の骨格標本やマンモスの再現が見られます。
こんな大都会の真ん中とは思えないゆったりとしたキャンパスは居心地が良くて、もっとゆっくりしたかったのですが、駐車料金が気になって2時間ほどで退散しました。
さっぽろ羊ヶ丘展望台
小樽運河の夜散歩に合わせて、夕方までのんびりしようと訪れた「さっぽろ羊ヶ丘展望台」。
広い丘のてっぺんに観光施設がぎゅっと詰まっており、散歩というより写真撮影や食事、買い物がメインの観光スポットです。
平日にも関わらず、クラーク博士は人気者で行列が絶えず、若い観光客の皆さんは像の前でポーズを決めて撮影していました。
さて、下戸の我々夫婦は夜の札幌に用事はなく、あと数日続く晴れを有効活用するために小樽に向かい、夜の運河を散歩しようと思います。
小樽の憂鬱
20年以上前に訪れた時の夜の運河は賑やかで、観光地そのものだったのが、とても同じ街とは思えないほど閑散としています。
小樽運河に着くと観光船の最終便がちょうど着岸したところで、ゾロゾロと乗客が降りた後はますます寂しい様相になりました。
完全に眠ってしまった街を少しだけ散歩。
浅草橋に絵描きさんかな?声をかけて来られましたが、とても描いてもらう雰囲気ではありません。
人力車のお兄さんも途方に暮れています。
本当にこんなことで良いのでしょうか?
自分が自由に遊びたいから言うわけではありませんが、コロナ収束後の観光業界は取り返しのつかないことになってしまうんじゃないかと心配になります。
完全に消失したものを復活させるのは、縮小したものを再拡大させるよりも、経済面だけでなく、技術面や文化的側面から考えてもとてもコストがかかります。
また一から復活させるには相当な情熱と勇気が必要でしょうね。
(この旅は既に終了しており、振り返ってお届けしております)
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