2019北海道車中泊の旅16日目【利尻島③ 熊の遠泳】
沓形地区
朝起きたら小雨。礼文島の再現のようだ。
利尻町立博物館
景色は望み薄と感じながらもオタトマリ沼へ向けて南下。
小雨が止むまでと、途中に「利尻町立博物館」に立ち寄りました。
そこで驚きの展示物を発見！
利尻島まで一番近い対岸からでも20㎞以上あるにも拘らず、泳ぎ着いて上陸しようとした熊は、漁民と遭遇し駆逐され再び沖合いに追いやられたそうです。
その後、別の沿岸で漁師二人が乗った小舟に乗り込んで襲いかかるも、マサカリで頭蓋骨を打ち破られ、なおも抵抗して大暴れ。
漁師二人は熊の攻撃をかわして海に飛び込み難を逃れ、その後多くの漁師で半死の熊を撲殺。
壮絶だわ…
海岸に運んだ時に撮された写真が、島に熊が上陸した確かな証拠として残っていました。
熊の泳げる距離としては他に記録がないほどの長さ。
熊って20㎞も泳げるんだぁ。
やっとたどり着いたら殺されちゃって可哀想に。
でも、１頭だけいても増えようがないしなぁ。熊の食糧になるようなものが島に十分あるようにも思えない。
虚しい遠泳になんで挑戦しちゃったんだろう。不思議。
その他、ニシン漁が盛んだったころの番屋の様子を再現した展示（等身大）がとてもリアルで怖かったです。
利尻山
小雨が止んだので、お次はこの島一番の絶景ポイント（？）『白い恋人の丘』に到着。
やはり見えません。
霧と雲で利尻山は隠れています。昨夜は夕陽も見られなかったしなぁ。
あきらめて丘を降りようとすると、その途中で雲が流れて、くっきり山が拝めました。よっしゃ！
徐々に雲が晴れてきたので、先ほど霧で見えなかったオタトマリ沼へ引き返すと、これまた絶景。構造物がなにもない、手付かずの自然が視界いっぱいに堪能できました。満足満足🗻
仙法志御崎公園
ここはアザラシに餌付けが出来る人気の観光スポットです。
駐車してごつごつした岩場を海岸へと降りていくと、早速アザラシ２頭が愛想よくお出迎え。
でもねぇ、アザラシちゃんには悪いけど、礼文島で天然物の野生アザラシに遭遇してしまった身としては、間近で見られるとはいえ柵の中で囲われているアザラシちゃんではもう興奮できなくなっているのよねぇ。
仙法志御崎公園のアザラシも餌をくれる人、くれない人の見分けがつくらしく、あとから来た外国人観光客に盛んにアピールし始めました。賢明な判断です。
仙法志御崎公園の駐車場近くでお土産のとろろ昆布を買い、車に戻ろうとするとウミネコと思しき死体を発見。痛々しい。
この時期はまだ幼いウミネコが多く、茶色で小さめのウミネコがノロノロと低空飛行しているので、何度も車で引いてしまいそうになりました。
まだうまく飛べないのか、全然こちらを避けてくれる様子がないので何度もヒヤヒヤさせられました。行かれる方はお気を付けください。
麗峰湧水
仙法志御崎公園を出てしばらく北上すると、「麗峰湧水」に行き当たります。この湧水で炊いたご飯はさぞ美味しいだろうと期待を込めてたっぷりタンクに給水しました。
島には鴛泊地区の「甘露泉水」もあるのですが、こちらのほうが汲みやすいのでお勧めです。常に地元や観光客がペットボトルやタンクを持って汲みに来ていました。
温泉「北のしーま」
たっぷり給水した後は、温泉「北のしーま」に向かいました。
本日のお泊りポイント、利尻島南東に位置する鬼脇地区の「沼浦キャンプ場」から車で５分弱のところにあります。
とてもお掃除が行き届いていて、気持ちよく利用させていただきました。
ここは地元の利用者がほとんどで気さくな方が多く、夫は入るたびに誰かれ声をかけられたみたいです。私もかわいらしいおばあちゃんたちに囲まれてほっこりしました。
沼浦キャンプ場
お風呂にたっぷり浸かったら、セイコーマートに寄ってジンギスカンとカット野菜を買い「沼浦キャンプ場」に到着。
明日は朝一番にオタトマリ沼に移る「逆さ利尻富士」を拝む予定です。
風がなければいいんだけどなぁ。
(この旅は既に終了しており、振り返ってお届けしております)
