10月に多肉植物の葉焼け!
秋に入って株分けされた多肉植物の子株たち
2019北海道車中泊の旅27日目【クッチャロ湖③ 湖面に沈む夕陽】
台風15号後の多肉植物・サボテン被害報告
台風15号が過ぎ去った朝、
午前10時現在、庭の多肉植物・サボテンの被害状況を確かめ、後片付けを終えたところです。
まず、一番に目に飛び込んできたのは、吹き飛ばされた簡易ビニールハウスの残骸でした。
ホラーです。
まったく原型をとどめておりません。
今年の初夏に初めて設置したばかりの簡易ビニールハウスなので、どれくらいの強風に耐えられるか分からず、念を押して中に置いていた多肉植物・サボテンの鉢は玄関先の軒下やカーポートに避難させておきました。
正解です。
残念ながら正解です。ビニールハウス的には。
しかし、ビニールハウスは木っ端みじんになったものの、ハウスの中に地植えをしていた多肉植物・サボテンがいくつかあり、その中でもっとも気にかけていたアガベ「トランカータ錦」がスレスレ無事でいてくれました。
覆いかぶさった鉄の花台の下敷きになっていたので一瞬ドキッとしたのですが、ちょうど真ん中の成長点は隙間を縫って無事傷ついておらず、ほかの葉っぱも折れずに済みました。
2019北海道車中泊の旅13日目【礼文島⑥ 最北の多肉植物】
昨日は洗濯をしたものの、コインランドリーの乾燥機が全く機能せず、半乾き未満のまま一晩を過ごしました。車中はムンムン蒸れ蒸れです。
今日は海岸沿いの駒谷崎駐車場で、1日洗濯物が乾くのを見守りつつ休憩。
ロープと洗濯ばさみ、ハンガーを総動員しての乾燥。午前中は時おり霧が降ってあわや振出しに戻らんかとドキドキしながら、それでも時おり覗いてくれる太陽に感謝しながら地道に待機。北の果てまで来て何をしとんじゃ?と情けない気分になりました。
北海道に旅立ってから13日目。ノンストップで遊んできた疲れがどっと押し寄せてきた気分です。さすがに1ヶ月以上の旅ともなると、どこかで身体を休める日が必要です。今日のように曇って観光向きではない日は、休息日に充てたほうが良いのかもしれません。調度良いタイミングだと思うことにしました。
ひたすらのんびりしたあと、少しだけ海岸沿いを散歩していると、なぜか舗道にウニの殻がちらほらと転がっていました。カモメや烏が運んできたのかなぁ。
ウニが気になってうつむき加減で歩いていると、多肉植物を路肩に発見!
前回北海道に来たときは、北海道や東北の寒い地域に自生している多肉植物の存在を知っていたので探したものの、見つけられずにいました。
それが礼文島でひょっこりご対面です。
持って帰りたい気持ちをグッと堪えてパシャパシャ写真に収め、心にもしっかりと刻み込みました。
続きを読むビニールハウスが欲しい! その4
1年のうちでもっとも過ごしやすい5月。大雨の後の晴天は清々しく、家に引きこもっているなんてありえない、さぁ出かけようとお散歩に出かけた我々夫婦。
自宅から数㎞歩いた先にある商店街に、最近見つけた和菓子屋さん。お団子や大福だけでなく、おこわや助六ずしなどお手頃に買えるとあって、長い散歩の合間にランチとしてよく食べていました。
今日の変わり種団子も旨かった。
ほくほくで折り返し散歩をして自宅に戻ると、さんさんと降り注ぐ太陽のもと目に入った『おてがる君』。
しまった!!!
5月の爽やかな風の中を歩いてきた我々夫婦にとっては過ごしやすい日であるものの、低くて狭い『おてがる君』の中は一体何℃まで上昇しているだろう。
恐る恐る除いたビニールの中は…….。
ホラーです。
世にも恐ろしい光景が目の前に…..。
ムンムン蒸れ蒸れの『おてがる君』の中で、黄色くブヨブヨになったアガベの赤ちゃんたち。
各地を転戦して3年かけて集めた希少種のあれこれが、無残にもその肉厚な葉の中で沸騰した水分でとろけてしまいました。
いくつかは気丈にも持ちこたえた株もありましたが、最も気にかけていた2株が、ほぼ再起不能と思われる姿に変わり果ててしましました。
ごめんなさい!
めちゃくちゃ暑かったよね。
ほんとにごめんなさい…….。
大切にしていた方から譲っていただいた株。
偶然見つけて大喜びした株。
それぞれに思い出と思い入れのある株たちが、暑さと蒸れで枯れてしまいました。
ほかにも弱り切った様子の子、今は何ともなさそうでも秋に息絶えた姿に変わってしまうかもしれない子。
ビニールハウスの恐ろしさは、人伝えにもネット上でも散々見聞きして、その怖さを知っていたにもかかわらず、我々の不注意であっという間にこの惨状に陥ってしまった。
体中の力が抜けていたところ、
「もう辞めようかな」
夫がそうつぶやきました。
私よりも大事にしてるんじゃないの?というくらい可愛がっていた子株たち。
相当にショックだったみたいです。
自分よりも夫の落胆のほうが心配になってしまうほどの落ち込み様でした。
可愛いアガベ達よりも、自分たちの快楽を優先して、気分のままに行動してしまうなら、こんな希少な株たちは、もっとちゃんと管理できる人にお譲りするべきだったかもしれない。
己の中途半端な覚悟で育てていた多肉植物の数々。
それぞれに適した環境が用意できないのなら飼う資格はないのかもしれません。
夫が、完全な設備と、完全な管理意識が整わないのなら、元々目指していたドライガーデンのほうが、今の自分たちには合っているのかもといいました。
そんなのヤダ! 手放したくない!
そう思いながらも言い返すことが出来ませんでした。
こうして3年間急ピッチで進めてきた『多肉狩り』に転機が訪れました。
断捨離をしないといけないくらい、やたら滅多ら増やしてきた多肉たち。
しばらくは、身の丈に合った属種を、一株一株丁寧に育てていこう。
それが今回死なせてしまった赤ちゃんアガベ達の供養になると信じて。
ビニールハウスが欲しい! その3
数多い属のある多肉植物の中で、夫婦共々最初にはまったのがアガベ属です。
身近なところでいうと、竜舌蘭(リュウゼツラン)と呼ばれる品種があります。
別名センチュリープランツと言われており、寿命が長いもので約100年の大型種があり、関東圏では日比谷公園や伊豆シャボテン公園が有名です。
花を咲かせるのは1回のみ。中央部から長い花芽を伸ばし、盛大に咲き誇ったのちに枯れてしまいます。まるで鮭の一生のようです。枯れるまでには、何度も根元近くから子吹きます。
このアガベ属は、大型、中型、小型と多種存在しており、小型の人気種となると、一株数万円で取引されます。
アガベにはまり始めてから約3年間、コツコツ集めてきた大中小のアガベたち。大型種は逞しいので、露地植えでも肥料無しですくすく育ちます。
しかし、小型・中型の難物となると、蒸れに弱かったり、強光線で葉焼けしてしまうので、油断がなりません。
その繊細で高価な株たちは、鉢でお水を少なめにあげて、時間をかけてまるっと締りのある株に育てるのが通の楽しみ方なのですが、我々が買える高級種は、ほんの赤ちゃんの苗なので、見ごたえのある大きさまで育つのを待っていると、こちらがヨボヨボに歳を取ってしまいかねません。
そこで、本来は鉢で管理するのが常識の高級アガベの赤ちゃんたちを、少しでも早く大きくしようと、朝日のたっぷり当たる特等席に地植えしていました。
もちろん、難物種なので、雨ざらしも直射日光も御法度です。
そこで、『おてがる君』の出番です。
赤ちゃんアガベ達をズラーっと並べたところに、『おてがる君』をかぶせ、蒸れないように両サイドのビニールをある程度跳ね上げて通風を確保していました。
この夏、どれくらい大きくなってくれるかなぁ。
新葉が2,3枚展開してくれると嬉しいなぁ。
休眠期に入る冬までにどれくらい成長してくれるか楽しみにしておりました。
5月のある日、台風ではないものの、大雨強風注意報が出ていたので、『おてがる君』の通風口をふさぎ、雨に濡れないように養生しました。のちに雨が止んだところでまた風を通してあげるつもりでした。
ところが!
翌朝、爽やかな晴天に気を良くしたあんぽんたんな我々夫婦は、なんと『おてがる君』をみっちり締め切ったままお散歩に出かけてしまったのです。
つづく
ビニールハウスが欲しい! その2
ビニールハウスを建てるにあたって、我が家の庭は、広さに問題はないのですが、構造に難があります。というのも、家屋から門扉まで傾斜があり、なおかつコンクリートで床面を塗り固めており、植栽できるスペースが限られているからです。
植栽できるスペースは軽自動車一台分くらいあり、一見小型のビニールハウスなら建てられそうに思えるのですが、土がふかふか過ぎてかなり深く杭を打っても、台風でたやすく吹き飛ばされてしまいそうなのです。
どうしたものか。
ビニールハウスでの園芸については、いろんな方がSNSやブログなどで、台風の被害状況を公開されていますが、吹き飛ばされたビニールや鉢のホラー画像を見るにつけ、怖気づいてしまう私。
どこまで頑丈なハウスなら耐えられるのか。
毎年『記録的な』と表される異常気象。台風にしても、暑さ寒さにしても、これまで経験したことのないような厳しさに、ナーセリーや愛好家の方たちが悲鳴を上げています。
完璧などありえない。できる限りのことをして、あとは出たとこ勝負ということか。
ふかふかのレイズベッドにビニールハウス設置は、さすがに無謀と思い、まず試してみようと思ったのが、夫が提案した『おてがる君』の活用です。
よく畑で見かけるかまぼこ型の低いビニールカバー。農業用ではなく、お手軽に園芸用として活用できるキットを購入しました。
多肉植物・サボテンは、蒸れに弱いので、みっちり締め切ってしまうと、暑い時期はあっという間に高温と湿気で死んでしまいます。なので、日ごろは雨がかからない程度にかぶせて、極力風通しを確保する形でかぶせ、台風の時だけ締め切って吹き飛ばされないよう養生しようという算段です。
岩とはいかないまでも、大きめの石を配置するなどして、野性味あふれるロックドライガーデンを目指していたはずが、生きるか死ぬかの瀬戸際で、一直線のかまぼこ型ミニビニールハウスが並ぶお庭に変わってしまいました。
仕方ない。見た目や世間体より、多肉たちの命が優先。
こうしてハードコアな(奇特な?)愛好家として一歩前に踏み込んでしまいました。
つづく
ビニールハウスが欲しい! その1
退職を決意した当初、真っ先に思い浮かんだのは、「ビニールハウスが欲しい!」ということでした。
多肉植物・サボテンにとって、ビニールハウスがあるかないかはとても重要になります。
なぜなら、以下の特徴を持っているからです。
1. 本来、年間雨量の少ない乾燥地帯に自生しているため、葉に水分を多く蓄えている。
2. 葉に水分が多いため、0度を下回ると凍って枯死。
3. 葉に水分が多いため、高温になると沸騰して枯死。
4. 強い直射日光が当たると葉焼けするため、適度な遮光が必要になる。
上記2と3の対応策としては、真冬と真夏は限界までお水を切って(減らして)、葉の中の養分濃度を高めることで、凍結や沸騰のリスクを抑えることが必要になります。
つまり、雨ざらしにしてはいけないということです。
日本の湿潤な気候は多肉植物・サボテンには適していないので、人工的に自生地の環境をいかに再現できるかが鍵となり、そのために必須なのがビニールハウスなのです。
これまで軒下で育てていた我が家の多肉ちゃん達。真冬は家の中に移動させたり、真夏は遮光シートをかぶせてあげたり、忙しい合間を縫ってあの手この手で守ってきました。
もちろん露地植えしても、へっちゃらで、じゃんじゃん増える逞しい多肉たちもいます。
でも、簡単なものだと物足りなく感じてしまうのが人の性。徐々に難物が増えていくにつれて、ビニールハウスの必要性を強く感じてきました。
愛好家の先輩方にお会いするたびに「ハウスはもう建てたか?」と聞かれ、「まだなんですよ~」と答えなきゃいけないせつなさ。
ああ、もっと広いお庭に完璧なハウスを建てたい…。
でも我が家のお庭の環境だと厳しいよなぁ。
どうにかならないものだろうか。
つづく
サボテン 多肉植物 から学ぶ「生き方改革」
当ブログのヘッダーのサボテン「新天地錦」。
その美しい見た目と魅力的な名前に惹かれて、昨年夫が行きつけの専門店からお迎えしたサボテンになります。
「シンプルライフ」という「新天地」に漕ぎ出したばかりの我々夫婦にぴったりだと思い、タイトル画面に貼り付けました。ちなみにプロフィールの赤い花は「短毛丸」というサボテンになります。
ところでサボテンの寿命がどれくらいかご存じですか? その品種や生育環境によって違いはありますが、長いものだと100年、200年と生きられる個体もあります。
それだけ長寿だということは、成長はとてもゆっくりになります。玉型サボテンの「金鯱(キンシャチ)」といわれる品種だと、1年で直径が約1センチずつ大きくなります。
伊豆シャボテン動物公園には、この金鯱の樹齢が20年、50年、100年と比較して見られますので、機会があれば是非ご覧になってみてください。
サボテン仲間のシニアの方たちとお話をしていると「君たちはまだ若いから(?)、安くて小さいものが買えていいなぁ。こいつが見ごろになるころには俺たちはあの世に逝ってるからよぉ」なんてことをよく言われます。
われわれ人間よりも寿命の長いサボテンを思うと、その寿命の長さに即したバイオリズムでゆっくりゆったりと成長していくことが、ごく自然なんだと気付かされます。
「人生100年」といわれるようになった昨今、人間も寿命が延びたなら延びたなりにゆったり生活したいものです。
なんでも急ぎ過ぎだと思いませんか? 今のスピード感で生きていると、とても100年生きられるような気がしません。医療で無理やり寿命を延ばしたところで、健康寿命が追い付かない。それってなかなか悲劇ですよね。
「働き方改革」以前に「生き方改革」が必要に思います。